ニューヨークからの電話


 津和野のあの時から、マミーはずっと何かおかしい。何か隠してる・・・。― スミレはアメリカに返ってからも、ずっと麻子のことが気になってしかたがなかった。
 津和野の次に回った九州でも、最後に帰った金沢の実家でも、麻子は何を聞いても上の空のような状態だった。その上、一人で考え込んでみたり、スミレに気付かれないように陰で涙を浮かべていたりと、自分では周りに悟らせないように振舞っている風だったが、スミレはそれを実はちゃんと見ていた。
 それほど麻子の様子が極端にかわってしまった理由を知りたくて、スミレはそれとなく遠まわしに訪ねたりしたのだが、麻子は話をはぐらかすばかりで、何も話そうとはしなかった。
 そして、アメリカに帰って来てからも、確かに日本滞在中ほどではないが、それでもそれまでのいつもの麻子とはまったく違っていた。
 例年7月の終わりから8月始めにかけて、麻子達親子は2週間のサマー・バケーションを取って、シアトルのジムの実家に行くのが恒例になっていたが、今回は私は行けそうもない。― と麻子は急に言い出し、スミレは仕方なしに初めて一人でシアトルに出かけて行った。
 それに、日本に帰るまではあれほど仕事に対して積極的で、3ヶ月、4ヶ月先の仕事まで入れていたのに、アメリカに帰国したとたんに、それを全てほかの人間に任せたり断ったりしてしまい、最近では外にもあまり出ようとはせず、そろそろ私もリタイヤしようかな。― そんなことも口にするようになっていた。
 麻子以外、ロス・エンジェルスに身内と呼べる者は誰もいないスミレは、母親の顔を見ながら、溜息ばかりつく日が続いていた。

 そんな、これまでの生活ではなかったような家庭の雰囲気が2ヶ月も続いたころ、突然ニューヨークの画商で、ピーター・ベンサソンと名乗る男性から、麻子に電話が入った。
 その日は金曜日で、ローリングヒルから車で20分ほど北に走った、ガーデナーという所にある麻子の事務所に、書類を届けに行くことになっていたスミレが、朝パンを口に咥えたまま家を飛び出ようとした時、電話のベルが鳴った。
 スミレは電話に出ようか出まいか一瞬迷ったが、どうせ麻子がでなければ呼び出しのベルは鳴り続けるだろうと思い、渋々受話器を取った。
 迷惑そうな口ぶりで電話に出たスミレに、その男性は麻子とスミレの名前を上げ、自分が掛けた電話の相手が間違いでないことを確かめると、丁重に自分を紹介し、それからおもむろに、あなたは失礼だがミス・スミレですか。― と訪ねた。
 スミレは初めて話すこの電話の相手が、自分の名前を知っていることに戸惑ったが、そうです。― と答えると、そうですか、あなたがミス・スミレですか・・・。― と言って少し黙り込み、それから感慨深げに、あなたがお嬢さんですか。― と呟くのだった。
 スミレは、面識のないニューヨークの画商だと名乗るこの男性が、もしかしたらつまらない絵でも売り込もうとして、電話を掛けてきたのかもしれないと勘ぐり、少しきつい口調で用件を尋ねたが、自分は決して心配するような人間ではなく、ミズ・アサコにどうしても伝えたいことがあるので電話をした。これは非常に大切な用件なので変わってほしい。― そう丁重に答えるのだった。
 スミレは、麻子に伝えたい大事な話と聞いて、非礼を詫びると、男に暫く待つように頼み、麻子の寝室に電話が掛かって来ていることを伝えに行った。

 仕事から遠ざかってしまった麻子は、起きていても寝室に籠っていることが目に見えて多くなっていた。
 2、3ヶ月前までは早く起き出して、二人分の朝食をさっさと作り、忙しい時にはスミレよりも早く家を出て行く生活が普通だったが、ここ暫くは、スミレは麻子の顔を見ずに家を出ることが多かった。
 この時も、スミレがドアの外から声を掛けて中に入ると、窓際の椅子に座りじっと外を見ていた。ローリングヒルの中腹に建つこの家からは、北のサンタモニカやマリブまでの海岸線から、センチュリー・シティー、ハリウッド、ダウンタウン。東に目をやれば、ロング・ビーチから南に伸びる海岸線まで見渡すことが出来た。
 スミレは電話のことを話し、何かよほど大事な話があるらしいと伝え、麻子に電話に出るかどうか訪ねた。
 麻子は、ニューヨークの画商でピーター・ベンサソン。― と、何度か口に出して繰り返し、考え込んでいたが、急に、あッ。― と小さく呟くと、出るわ。― そう言って立ち上がり、ベッドの側の電話まで行き受話器を取った。
 スミレは、麻子が驚いたようにして電話に出たことと、電話の相手が自分の名前を知っていたことが気になっていたが、麻子に頼まれている書類を事務所に届ける用事があるので、そのまま何も言わずに家を出た。
 そして、事務所に着いて暫くした頃、携帯電話に麻子から電話が入った。その電話は最近では珍しく、その日の夕食をレドンド・ビーチのレストランで一緒にとらないか。― というものだった。
 スミレは二つ返事で快諾したが、何よりも嬉しかったのは、麻子が外に出る気になってくれたことだった。



 サンタモニカやマリブの桟橋は、真っ直ぐ海に向かって突き出ているが、レドンド・ビーチの桟橋は、上から見ると、桟橋で作った三角形を二つ、変則に抱き合わせた格好になっていて、桟橋の中でも一番美しいし、有名なサンタモニカの桟橋に比べれば観光もずっと少ないので、スミレは好きだった。
 それに、桟橋を支える柱が沢山建っていて、波消しの役目をしているのと、桟橋で囲まれた部分が内海のようになっているせいか、ペリカンやアザラシなどが、そこに集まる魚目当てに寄って来たり住み着いているので、子供の頃それを見に何度かジムと来たこともあった。
 その日の夕方、麻子とスミレはレドンド・ビーチの桟橋の、一番突き出た場所で待ち合わせをしたが、スミレがすぐ側の大きなヨット・ハーバーの駐車場に車を止めて、桟橋に並ぶ店を冷やかしながらそこに着いた時には、麻子はもう来ていて、一番外側の桟橋の手すりに寄りかかって海を見ていた。
 スミレは、そっと近づいて行って脅かしてやろうか。― と思ったが、側まで近づいて麻子の横顔を見た時、ずいぶんやつれた気がして思い止まった。
 「マミー、ごめんね、待った。」
 スミレは麻子の側に立つと、麻子の腕を取りぎゅっと掴んだ。
 すると麻子は驚いてスミレの顔を覗き込んだが、マミー痩せたね。― と、スミレがポツリと言うと、そうかな・・・。― と、かすかに微笑んで答えるだけだった。
 それから二人は、麻子が予約を入れているというシー・フードのレストランに入って行った。
 中に入ると、若い白人のウェイターが予約の有無を聞き、麻子が名前を告げると、海を見渡せる席に二人をエスコートしてくれたが、ちょうど夕日が映える時間帯だったので、麻子は席に着くと暫くの間、何も言わず夕日に見とれていた。

 そんな麻子の顔を、スミレは嬉しそうに眺めていたが、よく考えると、スミレが麻子と連れ立ってレドンド・ビーチに来るのは、これが初めてだということを思い出した。
 自宅からほんの5、6キロしか離れていなくて、家からも見える場所なのに、この二十数年来、二人で来た記憶がまったくないことを、スミレは不思議に思っていたが、仕事をしている麻子を、わざわざこんな近場に自分から誘う気にもならなかったので、それまで何も言わなかった。
 「ねェ、マミー。ダードゥとはここに子供の頃何度か遊びに来たことがあるけれど、もしかしたらマミーと来るのって初めてじゃない。そういえば、ヴェニスにもサンタモニカにも、それにマリブにも行ってないかも・・・。どうしてだろうね。」
 スミレの突然の質問に、一瞬麻子の顔が強張ったように見えたが、大きな溜息をつくと、麻子は、今日はそのことも含めて、スミレに色んなことを話したいの。それで今日は食事に誘ったの。― そう答えたが、何故かいつもの麻子とは違っていた。
 「でも、その前に何か注文しておきましょ。今日は、私のおごり。」
 そう言うと、麻子はメニューを開いて二人の間に置くと、スミレの了解を取りながらてきぱきと注文を決めて、ウェーターを呼び伝えた。

 それから麻子は両手で頬杖をして、横を向いて夕日を見ながら何か考え事をしているようだったが、暫くするとスミレの方を向き、姿勢を正して話始めた。
 「実はね、スミレ。今朝、ニューヨークの画商という人から電話があったでしょ。あの電話、実はあなたのお父さんのことを伝える電話だったの・・・。」
 飲み物を何にしようか、決めかねてメニューを眺めていたスミレの視線が止まった。
 「あなたの本当のお父さんね・・・。2週間前に亡くなったそうよ・・・。」
 スミレはまったく想像もしていなかったことを急に聞かされて、驚いた顔をして麻子を見た。
 ジムが本当の自分の父親ではないということは、スミレが6歳になった時に、スミレを前にして、二人がきちんと話してくれた。欧米の社会では、養子をもらったり里親になったりする場合もそうだが、その子が物事を理解出来る年頃になると、生い立ちをきちんと本人に伝えておくということはごく一般的なことだ。そうした上で勿論、自分達は確り繋がった家族だということも伝える。一見酷なことのように思えるかもしれないが、子供というのはサポートさえ確りしてやれば、自分の中で確り現実を受け止めて生きていける力は持っているし、早くから子供を一個の独立した人格として考えてやれば、その子が早く自立できることにも繋がる。
 スミレの場合は、ジムは本当の父親ではないと教えられたが、スミレもその頃になると、外見からすでに自分が白人の血の入った人間ではないと自覚し初めていたので、聞いた時にもそれほどショックは感じなかったし、ジムは本当に優しい父親だったので、スミレが落ち込むこともまったくなかった。
 ただ、スミレも大きくなるにつれて、自分の本当の父親はどんな人だったんだろうかと考えたこともあったが、実の父親以上に愛してくれるジムを見ていると、そんなことを麻子に聞く気にはなれなかった。

 「・・・あッ、そう、そうなの。・・・でも、どうしてそんなことを、今頃になって言ってくるの。」
 麻子は後ろを振り返ると、二つ向こうの窓際のテーブルを指差した。
 「あそこだったと思うけど・・・。このレストラン、実は、私と礼一が・・・。」
 そう言いかけて、麻子はスミレが実の父親の名前を知らないことに気が付いた。
 「・・・礼一って、あなたのお父さん。私達が最後に一緒に食事をしたのがこのレストランで、あのテーブルだったわ。私が始めて作品を出品した大きなコンペで当選してね。その時に、礼一がお祝いをしてくれたのが、ここだったの。」
 それから麻子は、スミレに、自分と礼一の出会いから、礼一が居なくなるまでのことを話して聞かせた。
 「どうして礼一が私の前から何も言わずに消えてしまったのか。未だに私にははっきり分からないの。それに、あなたを身篭っていると分かったのは、礼一がいなくなってすぐだった。・・・勿論あなたを産むって決心はすぐについたのよ。・・・でも、それからは大変だった。小さなあなたを連れて、一人で異国で生き抜くって、並大抵なことじゃないって最初から分かっていたしね。」
 麻子はそこまで話すと、ウェーターが運んできた料理にスミレが手を付けていないことに気付き、冷めるから食べなさい。― そう言って進めたが、自分はコップに手を伸ばしただけで話を続けた。

 「いろんなところを探して歩いたけれど、結局見つからなかった。・・・不安だらけで、仕事も手に付かないし、私はあの人を心底恨んだわ。ここに来なかったのも、昔二人で住んでいたヴェニスや、近くのサンタモニカにも行きたいと思わなかったのも、そんな嫌なことを思い出したくなかったからなの。・・・それにね。津和野はダメだって言ったでしょ。実はね、あれはあそこが礼一の生まれ故郷だったからなの。」
 スミレは、初めて聞かされた実の父親にまつわる話を、どう自分の中で処理していけばいいのか分からなかった。ただ、それが全て事実で、その人が死んでしまったとしても、自分は一度もその人に会ったこともないのだから、その人を父親として想像したり、悲しんだりという気持ちにはまったくなれなかった。
 「でも、マミー。私に本当のお父さんのことを急に話されても、私はその人に一度も会ったこともないんだよ。だから、なんて言っていいのか分からないわ・・・。」
 「そうね、それは当然ね・・・。」
 麻子は、まったく動揺していないスミレが少し意外だった。
 「でも、スミレ・・・。実はね、私達はね、この前津和野で礼一に会ってたのよ・・・。」
 スミレは、えッ・・・。― と呟くと、今度は本当に驚いた顔をして麻子を見返した。

 「それに、あなたは、礼一の手を取って引いてあげた・・・。」
 「それって・・・。それってまさか、あの橋の袂で会った、目の見えないオジサンのこと・・・。」
 「私も会った時にはまったく気が付かなかったの・・・。二十数年振りだったし、目を悪くしている上に、昔の面影からは想像もつかないような風貌だったし。それに、病気で凄く痩せていたの・・・。でも、別れた後で分かったの。あの人だって・・・。」
 麻子は、別れる間際に礼一が、金沢には旅行の最後に帰るのか。― そう聞いてきたことを話した。
 「私は階段をあの人と上りながら、あの人に金沢の実家のことは一言もいってなかった。・・・そのことに気付いたのは、別れた後、あなたと土産物屋を回っていた時だったの・・・。」
 スミレはそれで、あの時から何故麻子の様子がおかしくなったのか理解できた。
 だがあの時、自分が手を引いて横断歩道を渡った人間が、自分の実の父親だと知らされても、やはりスミレには何の実感も沸いてこなかった。それどころか、そう告げられて、改めて顔を思い出そうとするのだが、声ははっきり記憶に残っていても、顔のイメージは遠のいていくばかりだった。



 「その、ニューヨークの画商のベンサソンさんの話だと、どうしてもわたしとあなたに渡したいものがあるらしいの。だから私達にニューヨークまで来て貰えないか。そういう電話だったの。スミレ、どうしようか・・・。」
 「ねェ、マミー。マミーはどうなの。恨んでいたんでしょ、ずっと長い間。・・・そんな気持ちで、ハイわかりましたって、出ていけるものなの・・・。私は今まで何も意識すらしたことがない人なの。そんな人のこと、今更父親ですから。なんて気持ちで出ていけっこないわ。」
 スミレの厳しい口調に麻子は驚いていたが、それから暫く俯いて何か考えているようだった。そして、哀しそうな顔で溜息を一度つくと、すっかり暗くなった海を窓越しに見つめながら、独り言を話すような静かな口調で話し出した。
 「ず―と、二十何年間、恨んできたでしょ・・・。その人が突然目の前に現れて・・・。勿論あの人だなんて、思いもよらなかったけれど。・・・でも、この2ヶ月の間、あの階段を二人で上がった時のこと、何度も思い出していたの。・・・私の目の前にあの時いた人はね、決して悪い人じゃなかった・・・。逆に私には、なんて凄い人なの。― って思えるくらいの人だった。・・・だってね、いくら目が見えないからといって、あそこまで慎ましやかな成りはできないし、それにね、目が見えないのに、自分で何箇所も綻びを縫い直しているのよ。ひどい縫い方だったけれど、私なぜか凄く感心させられちゃった・・・。」
 横を向く麻子の目に、涙が浮かんでいるのを見て、スミレはハッとした。
 
 「あの人は病気に犯されていて、自分で、もう長くない・・・。― そう言ったの。・・・覚えてる、ジムが病気のこと打ち明けてくれた時のこと。私、ジムのこと思いだしちゃって、つい涙ぐんで言葉を失っていたのに、自分はそれほど弱い人間ではない・・・。― そう言うのよ。・・・もうたぶんあの時には、あの人には、もしかしたら私が誰だかわかっていたかもしれないのに・・・。結局、最後まで自分を乱すようなことはなかった。それに、あの体であの階段を上がるのは、本当に辛かったでしょうに、泣き言ひとつ言わなかった・・・。それどころか、今日は神様が最高の贈り物をくれた。― そう言って、最後は凄く喜んでいたの。・・・バカね。それなのに・・・。それなのに私は・・・。」
 堰を切ったように溢れだす涙に、堪りかねたように麻子は顔を両手で覆った。
 スミレはそれを見て、もうこの人はじゅうぶん父を許している。― そう思うしかなかった。
 「マミー。マミーがそんな気持ちになれたんだったら、私、ニューヨークに一緒に行ってもいいよ。本当はジムだけを認めてあげたいけれど、私がこうしているのも、その人がいたお陰だもん。」
 それを聞くと、麻子は、うん・・・。― と小さく頷いた。
 「ごめんね、スミレ。これまで何も言ってあげられなくて。礼一が亡くなる前に、いったい何を残したのかは、行って見ないことにはわからないの。でも、あのベンサソンさんて言う人、あなたの名前も知っていたよね。電話でそこまで聞くことができなかったけれど、私津和野であなたの名前までは言っていないのよ。あなたの名前にしても内の電話番号にしても、どうして調べたのか不思議なの。」

 麻子はそこまで言っておいて、もうそれ以上ニューヨークに行くことについて触れようとはしなかった。
 それから二人は、すっかり冷めてしまった料理にやっとまともに手を出したが、いつも連れ立って出かけるとよく喋るスミレが、何か思うことでもあるのだろうか、麻子と視線を合わすことを避けて、黙々と食べ続けるのを見て、麻子はこれまで何も話さずにきたことを悔やんだ。もっと早く、多少なりとも礼一のことを話していれば、今のスミレの心の動揺を、少しでも和らげてあげられただろうに。― と思うのだった。
 しかし、その反面麻子は、長年スミレに何も言わずにきたことを、やっと打ち明けられたことで、少し気持ちが楽になっていた。
 そしてそのせいか、昔初めて礼一とこの桟橋に連れ立って来た時に、礼一に、一緒に住まないか。― と打ち明けられた時のことや、最後にこのレストランで一緒に食事をした時のことを、やっと素直に振り返れるようになっていた。
 よく考えたら、礼一は人を傷つけることなんて出来る人ではなかった。それに、あれほどナイーブで素朴な人は珍しいとさえ思っていた。だったらいったい何が違っちゃたんだろう。私は、もしかしたらどこかで何か思い違いをしていなかっただろうか・・・。最後にここで食事をした時、私はつい酔っ払って調子に乗って、何か言い過ぎていたかも・・・。― 麻子はフッとそう思って、最後に二人で座った後ろの席を振り返った。
 その席では若いカップルがお互いの手を取り合って、何か幸せそうに話してていた。
 あんな時が、私達にもあったのに・・・。― 麻子は、気付かずにずっと置き忘れてきているものがあるような・・・。そんなものの存在を感じ初めていた。
 
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